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50年ぶりの・・・

の度、1966年に当社・信太山工場で製造・出荷されたRB-Ⅱが、約50年の時を経て信太山工場に里帰りすることになりました。今回のこのような経緯になりましたのは、山陰地方のとあるお客様からのホームページへの1件のお問い合わせでした。

“今回、永年にわたって使用しておりました御社のRB-Ⅱを廃棄することにしました。長年に亘り大きな故障もなく稼働してくれたことに対し、ひと言感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。”

という内容のメールを頂戴致しました。
弊社としても、お客様の生産に大いに貢献できたことは、「モノづくり」に携わるメーカーとしてこのうえない喜びでもありました。こうしたメッセージを発端として、先方のRB-Ⅱに対する惜別の思いに応えるかたちで今回の里帰りに至りました。

時の様子や想いを伺うために、お話をお聞きしました。

Q. RB-Ⅱでどのようなことをされてこられましたか?
-A. 当社は自動車プレス金型の一次加工を行っています。もともとはサラリーマンをしていましたが、脱サラをして現在の会社を設立しました。実はこの機械は会社設立の際に譲り受けた機械でした。先方の社長さんが海外に売り払う寸前に、良かったら使ってみないかという勧めもあり、一転当社に据えることになりました。それ以来、ずっと使い続けさせてもらいました。

Q. RB-Ⅱの機械精度や操作性などどうお感じでしたか?
-A. 周りの機械と比べるとストロークが大きいこともあり、大きな部品の加工によく使用していました。平行度も良く機械の姿勢変化も少なかったです。機械精度も全体的に良好でした。また、主軸変換にプリセット方式を採用しているところなど、製造当時では進んだ技術であったのかなと思います。

Q. 機械をお使いいただいていた苦労や思い出話などはありますか?
-A. 譲り受けた当時も数年が経過していたので、部品が壊れたら自分で作ったり、電気系統をいろいろ取り換えたりして使ってきました。主軸部分にはもともと樹脂製のハンドルが付いていましたが、ハンドルの径が小さかったので、径の大きい水道用ハンドルを代わりに付け替えました。それでも、主軸関連の故障が頻繁に出てきてしまい、直し直し使っていくのも限界となり、生産性を考慮した結果、今回の決断に至りました。

   

業とともに歩んでいただいた機械にこれほどの強い思いをもって頂き、機械を廃棄することへの名残惜しさを感じていらっしゃいました。「可能であればSNKで引き取ってもらえたら、この上ない喜びですね・・・」こうした思いにSNKも応えさせていただきました。

「RB-Ⅱ」はSNKが門型機開発への扉を開いた最初の機種であります。現在の門型機はこれをベースとし、幾多の変遷を経て今の姿に至っています。まさに、「門型機のパイオニア」であるSNKの礎を築いた機種であります。冬の寒さも少し和らいだ3月の初旬に50年ぶりの里帰りを果たしました。

在、SNKに在籍している社員のほとんどが「RB-Ⅱ」を知りません。しかし、機械ははるか昔からお客様とわれわれを繋いでくれています。今回、この機械が繋いでくれたお客様とのご縁を大切にしつつ、後世に本機の歴史と伝統を継承・保存していきたいです。