デジタルソリューション
加工機の技術進歩だけではものづくりの高生産性には繋がりません。とりわけ、大型加工機の現場には作業するヒト、操作するヒトが介在し、そうしたヒトが効率的に作業できてこそ、加工機の性能を最大限に引き出します。SNKではソフトウェアを融合し、ものづくりの現場力を高める各種ソリューションツールをご提案しています。
稼働管理/メンテナンスソリューション
大型加工機のものづくりの現場でのお困り事やお悩み事といった声をもとに、現場を改善し、現場を強くするためのソフトウェアラインアップです。
機械稼働管理・監視
MT-LINKi / Si-Multi LINK
工場全体や各設備ごとの稼働状況を各端末を介して確認することが出来ます。SNKではこのMT-LINKiのプラットフォームを活用し、オリジナルソフトである Intelligent PCで収集したデータを組み合わせ、「Si-Multi LINK」としてより具体的な設備の状況やデータを見える化し、あらゆる分析が可能にします。
インテリジェント PC
各軸の電流値やプログラムなど40種類上の機械の情報をリアルタイムに収集し、デジタルデータとして蓄積し、蓄積されたデータをもとに、SNKの各アプリケーションと組み合わせることによって様々な分析指標を作り出し、現場の改善に繋げます。
予防・予兆管理
Si-PM
機械本体の駆動・旋回軸、主軸、アタッチメントなどの使用状況や使用時間をもとにSNK独自の寿命カウンターからチェックの時期を推計し、点検時期を通知します。大きなトラブルによって機械稼働に影響が及ばないように一手先を打つ対策が講じられます。
リモートメンテナンス
Si-Remote
お客様の工場に設置された機械とSNKのサービスセンターをリモート接続し、トラブル状況の把握、原因分析、復旧に向けた対応や対策のアドバイス、操作の説明などのサービスを提供致します。※本サービスは日本国内のみの対応となります。
自己診断機能
Si-Check
自己診断プログラムで実行したマスターデータを加工時に収集したデータと比較することで、各軸の経年劣化や精度悪化の検知・損傷判断を行います。デジタルデータによる実証値での比較により、客観的な視点で機械状態の良し悪しの判断が可能になります。
描画解析
Si-View
オリジナルソフトである Intelligent PCによって得られたデータから、加工状態をツールパスと指定データ値などでビジュアル表示し、実加工ワーク、プログラム、加工データをビジュアル比較することで視覚的な比較分析が可能です。
現場課題解決型ソリューション
プログラム作成のエンジニアや機械加工を担当するオペレーターが使いやすさを実感できるソフトウェアシリーズです。
プログラム作成支援
新5面加工ソフト
SNKの門型マシニングセンタでは大物ワークに対する加工パフォーマンスを最大限に引き出すため、Z+W軸を自動制御(4軸制御)する5面加工で構成し、背高・段差・異形状ワークなどにもストローク不足や干渉域を自動的に配慮したプログラムが作成できます。
対話加工パターンソフト
機上で必要な数値を対話形式で入力することで最適なプログラムと加工条件を出力させることが可能です。わずかなプログラムの作成に大幅な時間を割くことなく作成することがができ、対話ソフトから出力されたプログラムはNCでも編集可能です。
かんたん傾斜面機能
傾斜面加工時に課題となる複雑な補正や煩わしい加工原点の設定、角度の考慮が必要なプログラムなどを簡単に3ステップで設定できるようにサポートする機能です。
高精度化機能
アタッチメントパッケージソフト
アタッチメントを活用時に、アタッチメントデータを登録することで工具交換等の工具位置や傾斜面加工など、変化を気にせず簡単にプログラミングすることが可能です。また、図面値と実際のズレを自動で測定することができ、高精度加工を実現します。
Z軸/主軸熱変位補正機能
主軸回転により発生する温度変化によるZ軸/主軸方向の熱変位を補正します。高速回転による長時間の加工においても高精度な加工を実現します。
環境熱変位補正機能(TDC)
環境温度、基礎温度、ベッド温度からX・Y・Z軸各位置での熱変位量を推定し、リアルタイムに補正することで、気温変化の大きい一般環境下において熱変位の受けやすいテーブル各位置の変位を最小限に留めることが可能です。
自動化・無人化機能
アタッチメントデータ自動測定機能
理論値と実際の位置のズレを自動で測定したアタッチメントデータを登録することで、工具の高精度位置決めを可能にします。アタッチメント加工による不具合や定期メンテナンス時にもお客様作業で測定することが可能です。
自動計測・芯出し機能
加工後のワークの寸法測定をプローブを用いて、加工機で自動測定します。ポイント測定、穴測定など測定モード、中点算出、円演算などの演算機能が可能です。また、加工前では芯出しとして使うことも可能で、3点基準や穴/ピン基準などの芯出しモードを取り揃えています。
工具長径測定・折損検出機能
工具長・径の劣化・摩耗、または破損の有無を加工前後で測定することが可能です。工具長・径の補正量を自動で測定することで高精度加工を実現します。タッチ式で工具長、レーザー式で工具長・径の測定が可能です。
加工時異常検知機能
Si-Escape
主に量産向けの加工品に対し、正常時のマスターデータと加工中のモニタリングデータを比較照合することで、そこで発生した誤差を異常検知として捉え、工具退避・機械停止の処置を実行します。
Si-ToolCheck
ATCマガジン内に挿入された工具に対し、カメラで工具長・径の概略寸法を計測することで、NCプログラムのデータとのサイズ不一致を検出し、アラーム停止を実行します。ツーリングミス、挿入ミスといった人為的ミスによる加工ミスを防ぎます。
切削負荷一定制御(適応制御)
主軸モータのロード出力があらかじめ設定された負荷以上になった場合、送り速度を自動的に減速させます。切削の過負荷による工具・機械の破損を防止し、ワークの損傷を軽減します。
FMSソリューション
多品種の部品製作、製品の変更対応などFMSでマルチに対応が可能です。
FMSライン実績紹介
SNKでは社内加工設備として弊社製大型加工機を中心にFMSラインを2ライン導入しております。
・CAMOS-MP :5面加工機 DC-3ASM (4台)
・CAMOS-SP : 5軸MC CMV-80 (2台) + 横型MC (2台)
5軸加工向けソリューション
複雑で精密な加工が求められる5軸加工を分かりやすく、使いやすくサポート致します。
制御
DCS-Aero Edition
高速金型制御ソフト「DCS」を5軸加工に対応させ、航空機向けの5軸加工ワークにも対応します。
高精度化機能
5軸動的位置精度向上機能(TCP-KCP)
5軸先端点制御(TCP)の動作中に生じる刃先位置誤差をリアルタイムに補正し、刃先位置決め精度を向上させます。X,Y,Z軸の各加工位置、対向穴の位置精度の向上のほか、連続5軸加工においても精度向上に貢献します。
金型加工ソリューション
一品一様の大物金型加工における高速・高精度・高品位の実現に向けたソフトウェアサポートです。
制御
DCS(Dynamic control system)
SNK独自開発の金型加工向け高速・高精度制御装置です。不必要な速度変化を最小限に抑えながら、制御点を増やし、直線分割された加工形状を滑らかに補間することで、加工面品位の向上と加工時間の短縮を両立しています。金型プログラムのデザインを忠実に再現する最高峰の金型制御ソフトです。
高精度化機能
工具位置測定&補正機能
加工直前に加工する姿勢で工具刃先位置を計測し、ズレ量を補正します。工具長・径測定、アタッチメントデータ自動測定での各データと組み合わせることで、高精度の位置決めを確保します。
主軸系発熱による熱変位補正機能(X・Y・Z軸)
Z軸方向(主軸方向)の熱変位補正に加え、X軸・Y軸の熱変位を補正します。金型加工をはじめとするより高精度を追求する加工向けに対応します。
金型加工面分析ソフト
Si-MoldPG
金型NCプログラムをパソコン上でビジュアル表示させるための変換ソフトです。加工前のプログラムチェックやCAM設定変更時の比較検証など、複雑な形状を有する金型加工データをの事前に確認することで不要な出戻り作業の発生を防ぎます。
Si-View
インテリジェントPCによって得られたデータから、加工状態をツールパスと指定データ値などでビジュアル表示し、プログラム作成時と加工完了時をビジュアル比較し、視覚的な比較分析が可能です。加工面品位の不具合がある場合には、デジタルデータ解析することで加工機、工具、CAD/CAM等どこに原因があるかの追究が可能です。
金型加工支援ソフト
PUMA NET
加減速を頻繁に伴う高速加工の加工時間算出、大容量NCデータにおけるDNC機能とスケジュール運転が可能、高速・高品位加工のためのプログラム変換など金型加工の生産性向上をサポート致します。